5月1日(土)『夕笛(1967)』を観ました。
芸術祭参加作品。「絶唱」で大ヒットを呼んだ舟木一夫が高校生に扮し、旧家の令嬢松原智恵子との淡くはかない悲恋を描いた純愛珠玉巨篇。https://www.nikkatsu.com/movie/21012.htmlより
●『夕笛』はこんな映画(ネタバレあり)
当時は日活の若いスター映画だったようです。映像はロケ撮影場面も多く、文芸作品のようなしっかりした作りのお話です。
舟木一夫は普通だけど誠実でカッコイイ。松原智恵子はできたらスクリーンに中に入って守ってあげたくなる美しさです。
それでお話はというと二人の間にはいくつもの障害(父の反対、身分の違いとか)があって、それでも好き同士の二人が、はたして一緒になれるのか?といったもの。
なので作品の作りは文芸作品っぽいのですが、観てる間は「お願いだからハッピーエンドになってくれ」と願うのみで、観終わったら「なんて救いのない話だ」だったのでした。
最初に若きスター二人が魅力的に見えるという作り手の狙いがあり、そうなると二人が不幸でもがんばってるという話にした方が、観客がより二人に感情移入(泣けるとか)しやすい。そういうことで作られた作品なのかもしれないです。
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●この日に映画を観た話
懐かしいスターの姿を観て喜んで、いかにも意地悪なキャラクターにスターが苦しめられるのを「ひど過ぎる」など思わず言いながら、暗い感じはなく楽しい雰囲気で見れました。