大豊町『にしどい』リクエストされた映画を観ます。

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9月25日(土)『マルサの女(1987年) 』を観ました。

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マルサの女』(マルサのおんな)は、1987年公開の日本映画。
国税局査察部(通称マルサ:〇査) に勤務する女性査察官と脱税者との戦いを、コミカルかつシニカルに描いた映画。 監督・脚本は伊丹十三
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%B5%E3%81%AE%E5%A5%B3 より )

●観た感想など
伊丹十三の作品は生生しい。
今作でも最初のシーンは豊かなオッパイにしゃぶりつく老人である。 私にとってはその生生しさが魅力ではあるが、人によってはそれで引いてしまうこともあるであろう。
今回は男と女ベッドシーンがあまりにも生生しくて、なんだか観に来ている人に気まずくなってしまった。「確か、安心して見れる娯楽映画でなかったっけ」と思った。映画館で観た時には周りの人はまったく知らない人なので、当たり前だが気まずくはならなかったのであった。
伊丹十三作品は観てる側を安心安全なところに居させてはくれない。他の作品では『静かな生活』なんかがそういう部分が凄かった(劇中劇で女子学生が乱暴されるシーンが入るところ)と思う。家族や知り合いなんかで観たら、かなり気まずくなってしまう作品である(しかもその乱暴シーンがすごく生々しかった)。
伊丹十三作品は『家族で安心して観れる作品』という方向の逆に向かっていってた気がする。なんでそうなっていったのだろうか、なにを見る側に突きつけたかったのだろうか。伊丹十三の他の作品も、また観たくなった。