大豊町『にしどい』リクエストされた映画を観ます。

地域に住んでいる人が、映画を観に来ていただける場所です。

10月23日(土)『新蛇姫様 お島千太郎(1965)』を観ました。

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川口松太郎の代表作を美空ひばり林与一の名コンビ、沢島忠演出で大当たりを取った名舞台の映画化。華麗にして波瀾万丈、恋と歌と踊りと剣でたっぷりと楽しめる珠玉の時代劇名篇です。
https://www.toei-video.co.jp/catalog/dutd02426/ より )

●観た感想など
美空ひばり作品を観ていくうちに、この監督作品は面白いとかがわかってきた。沢島忠監督作品は面白いのである。
お話のテンポは速い。むしろ当時は速すぎて着いていけない人も多かったのではないかと、少し心配してしまう。スターウォーズなんかは日本の時代劇を参考にしている部分もあると聞いたが、この話はそのまま舞台を宇宙にもっていったら、いい作品になるんではないかと思うほどである。

酔っ払った侍に何もしていない父親がからまれて斬られて、その仇討ちをしたために千太郎の逃亡生活がはじまる。それがなんと旅芸人の一座に入っての逃亡なのである(でも目立つであろう)。
たしかに舞台上では化粧しているし、見つからないのかもしれない。ここでの千太郎と旅芸人の美空ひばりの舞台が素晴らしい。舞台と衣装と歌と振付はよくできていて、これだけで一作見たいほどである。

だいたい観てもいないのに寅さんなら「ああ、下町の人情話の寅さんね」とかわかった感じになったりして、美空ひばり作品も「どうせ二役してチャンバラ時代劇でしょ」と観てない人がいるのかもしれない。そういう人に今作は観てもらいたい作品でした。今回見た人から拍手が起きてました。