12月4日（土）『大菩薩峠 第二部（1958）』を観ました。

※予告編映像が見つからなかったです。

●観た感想など
今回の片岡千恵蔵は、なんだかいい人な感じです。

前作では最悪のふるまいで、観るものを痺れさせましたが、今作は目もほとんど見えない状態になって、少しは自分の行いを反省したようです。

そこで今回の悪担当は、一作目でバカ殿みたいなお遊びをしていた殿様です。
もうやることも、動きも言うことも全てゲスの極みという感じ。 こういうキャラクターがクッキリ描かれているところに、この時代を感じます。悪はとことん悪で、頭の弱いのはとことん弱くて、真面目で酷い目に会うのはとことん酷い目に遭う。これが今のハリウッドのヒーローもの作品に通じてると思って、「この作品は今こそ3部作でハリウットで作ったらよいのでは」と本気で思いました。

今作の最後にはまた、おとなしくなっていた悪の部分に火がつき、メラメラとヤバい炎が燃え始めたところで終わります。
私は完結編がとても楽しみなのでした。